NISAを活用してインデックス投資を始めるのは、多くの人にとって有力な選択肢です。しかし、何も考えずに始めると、失敗するリスクも潜んでいます。
今回は失敗しないための大事な心構え5箇条をファイナンシャル・プランナーがお伝えしたいと思います。
(購入する投資信託はオールカントリーを想定しています。)
結論
一番大事なのは
相場から離脱することなく、淡々と積立を続けていくこと。
1番の失敗は途中で投資信託を売ってしまい、相場から離脱してしまうことです。
なぜ離脱してしまうのか?そうならないためにも大切な5箇条を見ていきましょう。
心構え5箇条
そもそも確実な手段ではないことを知るべし
インデックス投資は再現性が高く多くの人におすすめの方法ですが、まるで
「やったら確実に儲かる!」
と勘違いしている方もいるかも知れません。
ですが、多くの金融商品は元本保証のない商品です。
今回勧める投資信託のオールカントリーも世界の株式詰め合わせパックですが、そもそも株というものはリスクの高い金融商品となります。
極端な話、株式というシステムが廃れ、株式が全部紙屑になる、なんてこともあるかも知れません。
そうでなくても、コロナショックやリーマンショックなどが立て続けに起きたら・・・?
そういったリスクも加味した上でインデックス投資は始めるべきです。
そもそも「やったら確実に儲かる!」なんてものはこの世に存在しません。
増えるのに時間がかかることを知るべし
投資というと短期間でどかっと増えるみたいなイメージがありますが、インデックス投資に関しては長い期間を掛けて利益を増やしていく手法になります。
オールカントリーの平均リターンは年約5%程です。つまり100万円投資すると1年で5万円増えることになります。
「思ったより増えないな、なんか思ったのと違う。」
それで売ってしまい、相場から離脱してしまうことがあります。
インデックス投資は時間がかかるものだと知っておきましょう!
余裕資金で運用すべし
投資で利益が増えていくと、つい嬉しくて資金を追加投入してしまう・・・あると思います!
その気持ちはよくわかりますが、余裕資金で運用しましょう。理由は以下の2点です。
①生活が苦しくなる
②投資信託は短期では価格変動が激しい
①生活が苦しくなる
単純な話、増えるからといって生活するためのお金まで投入してしまうと生活が苦しくなり、結局最終的には売ってしまうからです。
これでは本末転倒なので、相場から離脱しないためにもやめておきましょう。
②投資信託は短期では価格変動が激しい
先ほど、オールカントリーの年平均リターンは約5%ほどと言いましたが、あくまで長期的な目線で見た時の平均値です。
実際には価格変動が激しく、例えば100万円投資したとして
今年は120万円になった😊
でも次の年は90万円になった😭
さらに次の年は70万円になった😩
こんなことも普通にあるわけですね。
特にリーマンショックみたいな大きな金融危機があると価格が低迷している状態が何年も続くということがザラです。
なのに例えば3年後に必要な入学金100万円を投入してしまったらどうなるでしょう?
3年後に70万円になってしまって、入学できませんよね?
そのような事態は悲しいので避けるべきです。
相場の変動に惑わさないべし
インデックス投資は長期的に見れば右肩上がりであることが多いですが短期で見ると価格変動は激しいです。例えば投資した100万円が1年後には90万円になってしまい
「増えると思ってたのに減ってる!」
「こんなはずじゃなかった!」
そして売ってしまう。初心者が一番離脱しやすい理由かも知れません。
景気というのは循環しており、調子のいい時もあれば悪い時もあります。株や投資信託も然り。
インデックス投資もいい時もありますが、必ず悪い時もある!というのは覚えてほしいですね。
そして相場の上下に惑わされないためには
「そもそも証券口座の画面を見ない」
というのもひとつの手です。見てしまうと心惑わされますからね。
最初の設定の後は基本ほったからしで、1年に1回確認するくらいでちょうどいいかも知れません。
他の金融商品に浮気しないべし
投資のことが少しわかってくると楽しいものですよね。でも一方でインデックス投資の資産の増加スピードに少しモヤモヤするかも知れません。
そんな時は他の商品に目移りしやすくなります。例えば・・・
・「時代はAIだ!」といってAI関連の会社の株の詰め合わせパック、【テーマ型ファンド】
・ビットコインなどの仮想通貨
・FX
これらは確かに当てたらデカいですが博打要素が強く、再現性がありません。
もちろんそれを承知の上で投資をするなら止めはしませんがお勧めしません。
インデックス投資は、初心者でも勝ちやすい、再現性の高い手法であることを改めてお伝えします。
番外編:知っておいた方が良い2箇条
結局、オールカントリーって何?
一応、自分がどんな商品を買っているのか知っておいても良いと思います。
簡単にいうとオールカントリーというのは世界中の株式の詰め合わせパックで調子のいい国の株を多く買い、調子の悪い国の株は少なく買う、という性質があります。
調子のいい国も悪くなってきたら、少なくしていきバランスをとっていきます。
ちなみにアメリカの比率は約60%、日本は約6%です。(2024年11月時点)
こう見るとやっぱりアメリカってすごいですね!
売る時のこと、ある程度想定した方が良い
インデックス投資は購入するときは割と簡単なのですが、売る時が悩ましいです。
いざ、売ろうとなった時でも人間は欲深い生き物でして。もっと時間をかければ増える!と思ってしまうと、売るに売れなくなってしまうのですね。そして売らないまま人生を終える・・・あると思います!
なので、ある程度売る時のことも考えておいた方がいいと思います。例えば・・・
・家のローンが完済できる金額になったら売る。
・老後のために65歳から毎年、4%取り崩す。
などなど・・・
大事なのは目的をはっきりさせておく。ということですね。
最後に
最後にもう1度、結論です。大事なのは・・・
相場から離脱することなく、淡々と積立を続けていくこと。
そのために心がけておきたい5箇条
①そもそも確実な手段ではないことを知るべし
②増えるのに時間がかかることを知るべし
③余裕資金で運用すべし
④相場の変動に惑わさないべし
⑤他の金融商品に浮気しないべし
いかがでしたか?少しでもお役に立てたら幸いです!
最後まで読んでもらい、ありがとうございました!よき人生を😊
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